昌徳宮後苑 昌徳宮後苑は1405年に昌徳宮が創建された際に王族の憩いの場として作られ、様々な行事の際に使用されました。西洋の庭園は建物の前に作りますが、建物の裏に作る庭園は韓国の様式で、宮廷の裏にあることから「後苑」と呼ばれています。また、かつては一般の人が入ることができなかったため「秘苑」という名でも知られています。緑豊かな美しい自然のなかで、そのままの地形を生かして建物を配置しており、季節ごとに美しい姿をみせます。建物そのものよりも自然を十分に満喫してください。
|
昌徳宮後苑は自由に観覧することができず、ガイドツアーが必須です。後苑のガイドツアーへの参加は、昌徳宮の入場料3,000ウォンに加え、後苑の入場料5,000ウォンが別途必要になります。見学される方は案内時間に合わせて行くようにしてください。傾斜があるので歩きやすい靴でお出かけください。
[昌徳宮後苑・日本語案内]
*日本語:10時30分、13時30分、16時15分
*所要時間:約1時間30分(最終回は1時間)
|
|
|
芙蓉池 芙蓉池(プヨンジ)の"芙蓉"は蓮の花を意味しており、夏ごろには池の水面に蓮の花が咲きます。池のほとりに建てられた東屋、芙蓉亭(プヨンジョン)から見た風景が一番美しく見えるよう作られているのだそう。できる限り人の手をかけないことを良しとする韓国の芸術のなかでも、この四角い池は人為的なほうで、王室が形式を重視するためにそのようになったのだといいます。池に浮かぶ丸い島は天を意味し、四角い池は地を意味しています。池の周りには宙合楼(チュハムニュ)や暎花堂(ヨンファダン)などの建物が配置されています。
|
宙合楼 第22代王の正祖が即位した年、1777年に建てられた宙合楼(チュハム二ュ)は学問を研鑽し、政治について議論する場所です。1階部分は奎章閣(キュジャンガク)と呼ばれ、王室の書物を保管する図書館。2階部分が閲覧室の役目を果たし、この場所で議論が行われました。隣にある建物は書香閣(ソヒャンガク)といい、奎章閣の付属建物でこちらも図書館でした。宙合楼の入口にあたる門は、魚水門(オスムン)で王は大きな門、臣下たちは左右の小さな扉から出入りしました。
|

<書香閣(ソヒャンガク) > | .jpg)
<魚水門(オスムン) > | .jpg)
<日時計 > |
|
暎花堂 暎花堂(ヨンファダン)は王と臣下たちの宴会や科挙の試験にも使用されました。第15代王の光海君のときに建てられ、1692年に再建。芙蓉池に面しており、両側に縁側が取り付けられています。現在掛けられている扁額は第21代王の英祖が書いたものです。
|
愛蓮池 愛蓮池(エリョンジ)に浮かぶ蓮の葉が美しい池。その池の隅には東屋、愛蓮亭(エリョンジョン)が建てられています。蓮の花が好きだった第19代王、粛宗(スクチョン)が名づけました。
|
演慶堂 演慶堂(ヨンギョンダン)は朝鮮時代の貴族、士大夫(サデブ)の屋敷をもとにして1828年ごろに建てられました。本来の士大夫の家よりは広く、繊細な技法でつくられているといいます。建物は儒教の「男女有別」という教えにより、男性が居住する舎廊斎(サランチェ)と女性が暮らす母屋(アンチェ)に分かれていますが、建物の内部でつながっています。その隣の善香斎(ソンジャンジェ)は書斎として利用され、日を遮るためのひさしがつけられています。
|
|
觀纜亭 觀纜池(クァンランジ)と呼ばれる池の周りには4つの東屋が建てられています。このなかで最も古いのは1644年に建てられた尊徳亭(ソンドクジョン)で二重の屋根の構造になっています。中を見上げると青龍と黄龍が描かれています。觀纜亭(クァンランジョン)は19世紀以降に建てられたとされ、屋根が扇の形をしています。
|
|
.jpg)
<勝在亭(スンジェジョン) > |
.jpg)
<尊徳亭(ソンドクジョン) > |
|
玉流川 玉流川(オンニュチョン)は、逍遥巖(ソヨアム)という岩に小さな滝を作り、ここで王たちが宴を開きました。水に浮かべられた杯が自分のところに来るまでに詩を詠むという曲水宴という遊びが行われ、詠めなければ酒を飲まされる罰があったとか。岩に刻まれた「玉流川」の文字は第16代王の仁祖(インジョ)が直接刻んだものです。周囲には5つの東屋が建てられており、籠山亭は第22代王の正祖が好んで宿泊した場所だそうです。

| 
<逍遥亭(ソヨジョン) > | 
<逍遥巖(ソヨアム) > |
|
.jpg)
<翠寒亭(チィハンジョン) > |
.jpg)
<籠山亭(ノンサンジョン) > |
.jpg)
<太極亭(テグクジョン) > |

<清漪亭(チョンウィジョン) > |
|
|
樹齢750年のイブキ 天然記念物にも指定されている樹齢750年のイブキの木。香りが強いイブキは祭祀の際にも使われたそうです。
|

<含陽門(ハミャンムン)> |
後苑の観覧は、一般観覧エリア内の含陽門(ハミャンムン)横がスタート。この門を入ると昌慶宮(チャンギョングン)とつながっています。後苑へは門の横にある窓口にてチケットを購入します。ガイドツアーは毎回100人限定です。説明が長時間にわたるためお手洗いは済ませておきましょう。
[観覧料]
*大人(19歳以上):5,000ウォン
*小人(7歳~18歳):2,500ウォン
※別途、昌徳宮一般観覧券(大人3,000ウォン)が必要
|
店舗名 |
昌徳宮後苑 (チャンドックン フウォン/창덕궁후원) |
観光エリア |
三清洞・北村 |
住所 |
서울특별시 종로구 율곡로 99번지 ソウル特別市鍾路区栗谷路99番地 地図を見る |
アクセス |
地下鉄3号線安国駅3番出口 徒歩5分
地下鉄1,3,5号線鍾路3街駅6番出口 徒歩15分
|
電話 |
02-762-8261(+82-2-762-8261) |
FAX |
02-762-2070 |
ホームページ |
http://www.cdg.go.kr/ |
営業時間 |
後苑入場にあたっては昌徳宮一般観覧券が必要です。
見学はガイドツアーの参加が必須です。
[案内スケジュール]
日本語:10:30,13:30,16:15(最終回60分所要)
韓国語10:00,11:00,12:00,13:00,14:00,14:30,15:00,15:30,16:00,16:30
英語:11:30,15:30
中国語:12:30 |
定休日 |
月曜日 |
クレジットカード |
VISA/MASTER/JCB/アメックス |
言語対応 |
一部スタッフ可 |
入場料 |
[観覧料]
*大人(19歳以上):5,000ウォン
*小人(7歳~18歳):2,500ウォン
※別途、昌徳宮一般観覧券(大人3,000ウォン)が必要
※統合観覧券10,000ウォン
景福宮、昌徳宮(後苑含む)、昌慶宮、徳寿宮、宗廟に入場可能
有効期間:購入日から1カ月以内 |
駐車場 |
あり |
備考 |
バリアフリー施設:車椅子対応トイレ、車椅子レンタル(無料、入口にて)、スロープ一部(秘苑はスロープなし、道に傾斜あり) |
記事公開日 2012-10-17 最終更新日 2012-10-17
※上記の観光地情報は予告なく変更される場合があります。