ここは、ソウルの三清洞（サムチョンドン）と北村（プクチョン）の中間に位置する斎洞（チェドン）。地下鉄3号線「安国（アングク）」駅からもほど近いこの場所に「JONGINAMOO GALLERY（ジョンイナムギャラリー）」があります。韓国語で「ジョンイ」は紙、「ナム」は木を意味し、その名の通り韓紙と木を素材にした家具やインテリア雑貨などが展示・販売されているお店です。韓国の伝統家屋である韓屋（ハノク）をモダンにアレンジした店構えが印象的です。さっそく店内へご案内しましょう。

店内に展示されている商品はすべて、伝統工芸作家キム・ジョンスン氏が手がけた作品です。ひとつひとつ丁寧に作り上げられる作品の数々は、2つとして同じものがないオリジナリティ溢れるもの。価格は少々高価ですが、インテリアにとことんこだわりたいというファンの方が、韓国国内外を問わず多く訪れるといいます。

店内で、ひときわ美しさを放っているのがこちらのランプです。韓紙を幾重にも重ねて仕上げられたランプの優しい光は心を穏やかにしてくれ、まさに、芸術作品という言葉がぴったりの商品です。小さいものであれば、手荷物として飛行機に乗せて持ち帰ることも可能なため、旅行者にも高い人気を呼んでいます。

続いて、木製家具をご紹介します。韓国で古くから親しまれてきた膳や小盤（ソバン）をはじめ、たんすや棚といった家具もずらりと揃います。これらも「JONGINAMOO GALLERY」のディスプレイ品ではなくすべて販売されている商品です。さすがにこれだけ大きな商品は海外まで持ち帰ることは難しいため、後日EMS配送サービスで届けてもらうことになります。自宅のインテリアがすべてこんな家具で統一されていたらどんなに素敵でしょうか？

仁寺洞（インサドン）や三清洞、北村からも近い地域柄「JONGINAMOO GALLERY」には外国人のお客様が多く訪れるといいます。そんな方々にもっとも高い人気を誇っているのは、これら韓紙やポジャギ（パッチワーク）で作られた小物類です。普段使いができる鏡やポーチは可愛らしく、韓国の歴史ドラマによく登場する“文（ふみ）”は韓紙のレターセットで再現が可能！ポジャギの布だけを購入し、自宅でパッチワークを楽しまれるのもよいかもしれませんね。

「JONGINAMOO GALLERY」の前を通りかかると、ここはお店？それとも博物館？と一瞬悩んでしまうことでしょう。それもそのはず。周辺に立ち並ぶお店とは明らかに異なるオーラを放ち、博物館さながらの本格的なディスプレイがこのお店の最大の魅力であるからです。見学だけでもOK！お店の方はとても親切にお出迎えしてくれます。三清洞・北村にお越しの際はぜひ「JONGINAMOO GALLERY」に立ち寄って、韓国の伝統美に触れてみてくださいね。

☆おしらせ
店内奥に設けられた工房スペースでは定期的に伝統工芸の教室も開かれています。韓国に滞在中の外国人の方でも参加が可能なので、興味のある方はぜひお店に問い合わせをしてみてください。電話番号：02-766-3397