ここは、韓国の伝統文化が息づく街、ソウル・仁寺洞（インサドン）。仁寺洞のメインストリート沿いに位置する複合型ショッピング施設「サムジギル」のなかに、今回ワウソウルがご紹介する「art sense（アートセンス）」があります。その名の通り“センス”は日本語の“扇子”を意味するもので、ここでは多様な種類の扇子が一年を通して販売されています。親子三代に渡ってこの道を極めてきた達人が織り成す手作り扇子のブランド店として、韓国のテレビ番組などでも紹介された「art sense」。さっそくお店のなかを覗いてみましょう。

仁川（インチョン）に専用工場を構える「art sense」は、これまで卸売りと海外輸出のための扇子のみを製造してきました。そのうちの約90％は日本へのシェアを誇るため、私たちも気付かないうちにどこかで「art sense」の扇子を手にしていたかもしれません。仁寺洞エリアに限ってみても、外国産製品以外で販売されている扇子のほとんどが「art sense」で作られたものだといいます。卸売りとともに歴史を刻んできた「art sense」ですが、三代目オーナーのペク・ヨンフンさんの“扇子1つからでも気軽に購入し、身近なアイテムとして使用してほしい”との願いから、「サムジギル」内にオリジナルショップを構えることになったといいます。

自分用に、またおみやげ用としても高い人気を誇る扇子は2つセットで9,000ウォン～販売されるなど、老舗ブランドの扇子店とは思えないほどの良心的な価格が魅力的です。もっとも高価なものでも58,000ウォンで販売されているというのだから驚きです。どんな扇子でも永く使用してもらいたいというオーナーの思いから「art sense」の扇子はもちろんのこと、他ブランドの扇子でも修理を受け付けているそうです。そのほかにもオリジナル扇子の制作や、大量発注も大歓迎とのことですから、サークル活動やイベント事にも活躍してくれそう！その際は2週間～1ヶ月程度の制作期間がかかりますので、お店にお越しの際にオーナーにご相談してみてくださいね。

「art sense」は「サムジギル」の3階に位置しています。エレベーターを降りてすぐ、ちょうど角になっているところにあるのですぐに見つけることができるでしょう。年間を通して扇子の販売はもちろん行われているのですが、春～夏のシーズン以外には、カバンや帽子、マフラーなどといったファッションアイテムもたくさん取り扱われるようになります。どれも可愛らしく、すぐにでも身につけたくなるようなアイテムばかりですので、重ねて注目してみてください。「サムジギル」にお越しの際はぜひ「art sense」にお立ち寄りください。