ソウル・明洞（ミョンドン）。韓国最大の観光スポットとあってまさに言葉通り“なんでも揃う”街なのですが、せっかくの韓国旅行、美味しいものには妥協したくない！という方にぜひおすすめしたいのがこちら「シムスンタン　明洞店」です。江南（カンナム）と弘大（ホンデ）にも店舗を構えるチェーン店ではありますが、この「シムスンタン」こそがいま、地元ソウルっ子に大人気のお店なのです。

部隊（プデ）チゲは今や韓国を代表する料理のひとつでもあります。朝鮮戦争以降、米軍から流れてきたスパムやソーセージなどをキムチチゲに入れて食べたことが起源となるこの料理は、アメリカ36代大統領リンドン・B・ジョンソン大統領が韓国を訪れた際に絶賛したとされ、別名「ジョンスンタン」とも呼ばれるようになりました。（※韓国では「Johnson」を「ジョンスン」と発音する）ここ「シムスンタン」は「ジョンスンタン」の“ジョン”を韓国語で「深い」という意味を持つ“シム”という単語に置き換えて命名されたお店です。「シムスンタン」はこれまで数多くの韓国のグルメ番組で紹介されたうえに、芸能人にもファンが多いお店としても有名で、オープンするやいなや、店内はすぐに満席になってしまうほどの人気店でもあります。

「シム=深い」という言葉通り「シムスンタン」のプデチゲは深い味わいが最大の魅力。牛の四骨（サゴル：四脚の骨）と牛の胸部肉を12時間以上煮込んで出されるスープをベースにソーセージ・ハムとキャベツ、じゃがいも、たまねぎなどの各種野菜を加えてさらにトロトロになるまで煮込んだ「シムスンタン」。良質のコラーゲンとたんぱく質、カルシウムが豊富に含まれたスープは、身体の隅々に行き渡るとパワーが湧いてきます。

「シムスンタン」だけでも充分こってりしているのですが、さらに大人気なのが「バターライス」です。無料で提供されるご飯に、テーブルにセッティングされたフレッシュバターと醤油を混ぜて食べるのが「シムスンタン」流。韓国の昔懐かしの味なのだといいます。中にはバターを3つ投入するという人も！胸焼けしない程度に楽しんでみてください。

外国人旅行者向けの飲食店が多く集まる明洞にありながら、地元のサラリーマンやOLさんも列を作ってまで食べたいという「シムスンタン」のプデチゲ。これこそがその美味しさを証明してくれているのではないでしょうか？待ち時間が発生した場合でも、10～15分程度で席につくことが可能です。はやる気持ちをちょっぴり抑えて、ぜひ明洞にお立ち寄りの際は「シムスンタン」で美味しいプデチゲを味わってみてください。