南方の温暖な気候が生んだ忠武キンパ(キムパプ)の2つの由来 忠武(チュンム)キンパは韓国南海岸の、海が美しい観光都市、統営(トンヨン)の忠武港で誕生した食べ物。忠武キンパが誕生するようになった背景には、2つの由来があります。
1つ目は、約70年前の事ですが、漁に出て忙しく食事の代わりに酒を飲むご主人を心配し、簡単な食事代わりになる食べ物を探していた奥さんが、キンパをご主人に作って持たせたところ、キンパの中身がすぐに酸っぱくなり食事を抜きがちになったので、白いご飯にのりを巻いて、おかずは別に買ってきてご主人に食べさせたという話が口伝えで伝わっています。
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<1階 > |
<2階 > |
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<忠武キムパッ 全景> |
2つ目の話。統営(トンヨン)は海上航路の中心地であった為に人々の往来が多く、その人々を相手に茹でたじゃがいも、パン、キンパ等の間食を売る行商たちが多くいたそうです。南方の温暖な気候のせいでキンパがすぐに傷むので、ご飯と分けて販売するようになったといいます。
当時よく獲れたイカとイ貝、大根のキムチを竹串に刺してキンパと一緒に紙で包んで売ったといいます。簡単にお腹を満たすことができて味も良いので人気があり、現在まで受け継がれてきたといいます。
このような由来をもとに、忠武キンパが韓国で有名になったきっかけは、統営(トンヨン)のイ・ドゥイックというお婆さんが忠武キンパを国風81(1981年にソウル汝矣島で開かれた大規模文化祭り)に出品したこと。それを機に有名になり、現在は老若男女を問わず好まれる韓国の伝統食品とされています。
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<忠武キンパ> |
<イワシのだしのスープ> |
忠武キンパ紹介 メニューは忠武キンパ、ただ1つ。キンパ、イカの和え物、カクテギ、イワシでとったスープの4つがセットで1人前が6,000ウォン。
キンパは油を使っていないので味が淡白。白いご飯とのりは歯ごたえがあります。イカの和え物は、イカを食べやすく切ってトウガラシ粉と各種調味料を入れて和えたもの。甘辛い味がして、食べると少しヒリヒリするくらいですが、おいしい辛味なので癖になりそうです。
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カクテキ(カクトゥギ)はやや酸っぱくて、程よく漬かっています。少し大きいですが、必ずキンパと一緒に食べてみて下さい。この味が、まさに韓国人の好きな味なのです。
<キンパ > |
<イカの和え物 > |
<カクテキ(カクトゥギ) > |
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忠武キンパは明洞(ミョンドン)観光をして簡単にお腹を満たしたい時おすすめです。注文して3~5分以内で出てきます。韓国伝統料理を食べて、時間も稼げて一石二鳥です。
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どうやって食べる? 食べ方は、フォークでご飯とキムチとイカを一緒に刺して食べるとおいしい。大きいので、ご飯と別に食べても。食べる順番によって味も変わるので、色々試してみるのも面白い。
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店舗名 |
忠武キンパ (チュンムキンパ/충무김밥) |
観光エリア |
明洞 |
住所 |
서울특별시 중구 명동2가 3-12 ソウル特別市 中区 明洞2街 3-12 地図を見る |
アクセス |
・ソウル地下鉄4号線 明洞駅(ミョンドンニョク、명동역、Myeong-dong) 8番出口 徒歩5分
-8番出口を出てファミリーマートが見えたら左折して約230m直進すると右側にあります。
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電話 |
02-755-8488 (+82-2-755-8488) |
営業時間 |
7:00~24:00
※閉店前に完売となる場合あり |
予約 |
可 |
定休日 |
旧正月・秋夕(チュソク)の前日と当日 |
クレジットカード |
VISA/MASTER/JCB/アメックス |
言語対応 |
簡単な程度の日本語, 英語, 中国語 |
総席数 |
100席 |
個室 |
なし |
座席のタイプ |
イス |
駐車場 |
なし |
セット・コース料理 |
なし |
テイクアウト |
可 |
禁煙・喫煙・分煙 |
禁煙 |
Wi-Fi |
なし |
記事公開日 2012-06-28 最終更新日 2012-06-28
※上記のグルメ・韓国食堂情報は予告なく変更される場合があります。