ソウルの中心地、光化門広場 朝鮮王朝の正宮、景福宮(キョンボックン)の正門にあたる光化門(クァンファムン)。門の前にはソウルの大動脈ともいえる広い道路が南北を走っています。この道路を世宗路(セジョンノ)といい、その中央に位置しているのが2009年8月にオープンした光化門広場(クァンファムンクァンジャン)。その大きさは長さ550メートル、幅34メートル。都会のなかの憩いの場として市民や観光客など多くの人たちに親しまれています。2008年に工事が着工されるまではここに16車線の道路がありましたが、10車線に縮小。この道は朝鮮時代には「六曹通り」と呼ばれ、通りに沿って重要な官庁が集まっていました。現在でもこの通りを中心にアメリカ大使館や新聞社、世宗文化会館などが集まりソウルの中心地となっています。

<守門将交代儀式 > |
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光化門 光化門(クァンファムン)は景福宮の正門で、光化門広場の名前の由来にもなっています。光化門は1395年に建設され、文禄の役で焼失するなど何度か再建されていますが、2010年に当初の姿に復元されました。景福宮(キョンボックン)は風水によって選ばれた都市、ソウルのなかでも“気”が集まる場所に位置しています。光化門広場から光化門と景福宮を見渡すと、その後ろには北岳山(プッカンサン)がそびえたっており、その風景の壮大さにもパワーが感じられることでしょう。

<夜の光化門 > |
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<光化門 > |

<後ろには北岳山が見える > |
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<李舜臣将軍像> |
国を守った武将―李舜臣将軍銅像 光化門広場に高くそびえたつ李舜臣(イ・スンシン)将軍像。文禄・慶長の役で朝鮮水軍を率い、日本と戦った武将です。1968年に建てられたこの銅像には、漢字で「忠武公李舜臣将軍像」と書かれていますが、「忠武公」というのは李舜臣の死後に与えられた称号です。
噴水12.23
噴水12.23は李舜臣将軍像の前に設置された噴水です。この「12.23」という数字は、慶長の役における鳴梁(めいりょう)海戦で、わずか12隻の朝鮮水軍が日本の軍船133隻を撃破したことや、23戦23勝した李舜臣将軍を記念し名づけられたネーミング。夏になると水遊びをする人たちの姿がみられ、夜にはライトアップもされます。
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<世宗大王> |
ハングルの創始者―世宗大王像 2009年10月9日、ハングルの日に除幕された世宗大王像。高さ6.2m、幅4.3m、重さ20トンにもおよぶ巨大なこの像は、ハングルの創始者で朝鮮第4代王の世宗をかたどったもの。ハングルのもととなる「訓民正音」の書物を片手に持ち、ハングルを民衆に広めて奨励するように、という姿が表現されています。この地下には世宗大王の業績などを紹介する展示館、「世宗物語(セジョンイヤギ)」があります。銅像の裏側が入口となっています。
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世宗物語・忠武公物語 光化門広場の地下には、「世宗物語・忠武公物語」という展示館があります。韓国の歴史上の人物として有名な、世宗大王と李舜臣将軍について紹介する展示館です。入口は世宗大王像の裏と光化門広場の両側(世宗文化会館脇、KTビル前)にあります。
入場無料、10:30~22:30(入場は22時まで)
定休日:月曜日

<世宗文化会館脇の入口 > | 
<世宗大王像入口 > | 
<KT入口 > |
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世宗物語 「世宗物語(セジョンイヤギ)」は、訓民正音(ハングル)を創製した世宗大王についての展示館。世宗大王の年代記や、ハングルに関する資料、そのほか科学や芸術、音楽でも功績を残したという内容が展示されています。ハングルで名前や簡単なあいさつなどを書くという外国人限定の体験も行われており、韓国語をこれから学んでみたい人にもおすすめの展示館です。
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忠武公物語 「忠武公物語(チュンムゴンイヤギ)」は李舜臣将軍についての展示館。将軍の遺物や海戦の軌跡を示したパネル、戦闘に使われた武器や道具、亀甲船の55%縮尺模型などを展示する空間があります。武器の体験コーナーや4D映像館など、見たり触れたりしながら楽しく学べる展示館なので、子ども連れでも楽しめます。韓国人なら誰もが知っている、李舜臣将軍について知りたい方はこの場所を訪れてみましょう。
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<ヘチマダン入口> |
光化門へチマダン 李舜臣将軍の銅像の下には「ヘチマダン(へチ広場)」があります。「へチ」とは中国をはじめ、東アジアで伝説上の動物とされる「獬豸(かいち)」のことで、善悪を判断し正義を守るという意味があります。へチは2008年5月に制定されたソウルのシンボルにも制定されました。へチにちなんで名づけられた広場ですが、ここには「世宗ベルト統合チケッティング、インフォセンター」や「へチソウルショップ」があります。この出入口は地下鉄6号線光化門駅と直結しています。
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ミュージカルや文化芸術に関心がある方はまずここへ!
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世宗ベルト統合チケッティング&インフォセンター 世宗(セジョン)ベルトは、光化門広場の世宗路を中心に集まる50か所ほどの文化芸術施設の連合体です。ニューヨークのブロードウェイやロンドンのウェストエンドをイメージしたもので、チケットは光化門広場の地下に位置する「世宗ベルト統合チケッティング&インフォセンター」で購入できます。ここではミュージカルなどの芸術公演や美術館、博物館などのチケットがパッケージになった商品を20%~50%で販売。外国人観光客にも人気が高い、三清閣やナンタ専用劇場、JUMP専用劇場なども加盟しており、韓国の芸術文化に関心が高い方は、まず最初にここを訪れてチケット情報をチェックしましょう。(日本語可)
営業時間:10:30~20:30
電話番号:+82-2-399-1000
※ホームページは2012年10月に運営停止。
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<世宗ベルト統合チケッティング&インフォセンター > |

<へチソウルショップ > |
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<光化門駅と直結 > |

<親しみやすいソウル市のシンボル、「へチ」 > |
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光化門広場を訪れてみよう! 広々とした道路の真ん中、そして地下へと見どころがぎっしり詰まった光化門広場。朝鮮時代に主要官庁が集まっていたこの通りは、21世紀の今、歴史や文化の中心地とといっても過言ではないかもしれません。朝鮮王朝の正宮、景福宮や韓国人なら誰もが知っている2人の偉人の像と展示館、そして文化公演や各種施設のチケット商品を購入できる世宗ベルト。もちろん何かを目的に来るのも、通りかかったときに立ち寄ってみるのにもよいスポットです。
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記事公開日 2012-11-26 最終更新日 2012-11-26
※上記の観光地情報は予告なく変更される場合があります。