「ないもの以外はすべてある」という韓国語の言葉があるほど、何でも購入できた黄鶴洞ピョルク市場（ソウル風物市場の元々の名前）。黄鶴洞と清渓川の露店を中心に、全国各地から商品が集まった黄鶴洞ピョルク市場は、一旦、清渓川の復元事業で東大門運動場に移りました。その後東大門運動場の公園化事業で、2004年8月、鍾路（チョンノ）区新設洞の現在の位置にソウル風物市場が新しくオープンしました。

ソウル風物市場は新品よりも中古品が多いです。そのため市場をぶらりと歩けば、思い出の品物がたくさん見つかります。ダイアル電話機、ミリタリー用品、流行の過ぎたカバンやスニーカー、昔の貨幣など、今となっては簡単には探すことができない貴重なものがいっぱいです。過去のどこかで時間が止まったようなソウル風物市場。それではこれから市場のなかに入ってみましょう。

3つの建物がテントを通してつながっている、ソウル風物市場は2階まであります。赤、朱、黄、緑、青、藍、紫の虹をコンセプトに採用し、7つの洞（町の意味）に分かれています。それぞれの洞ごとに、現在地を知らせる表示板がたくさんあるので、市場のなかで道に迷うこともなく便利です。ですが、骨董品を除き、必ずしもカテゴリーにぴったり合う商品が配置されているわけではないので、ひとつの目安としてください。

[1階]
·朱洞: 古着、靴、カバン
·黄洞: 生活用品、身の回りの品、古着、アクセサリー
·緑洞: 骨董品と様々なもの
·赤洞: 食堂街

[2階]
·青棟: スポーツ衣類、ブランド男性服, 作業服, 軍服, 生活用品
·藍棟: 工具、自転車用品、生活用品修理
·紫棟: レジャー用品、カメラ、衣類、生活雑貨
·赤棟: 食堂街

ソウル風物市場で楽しむ様々なプログラム

[文化公演 ヘンボク（幸福）ソウル]
クラシック、国学、ジャズ、ミュージカル、マダン劇など
さまざまなジャンルの活気あふれるトップレベルの公演（無料公演）

日時: 5月～11月初旬 毎週土曜日 15:00～17:00

[伝統文化体験館]
河回タル、うちわ、韓紙工芸、など伝統工芸品を簡単に作ることができ、
記念品として持ち帰ることができます。(体験費無料)
日時 : 常設運営 10:00～18:00（ただし,ソウル風物市場休場日休み）
場所 : ソウル風物市場裏門伝統文化体験館
問い合わせ : 02-2231-4037

過ぎしゆく過去への郷愁と、手あかがついたような思い出がそっくりそのまま残った市場。ソウル風物市場で韓国の過去の世界への時間旅行はいかがですか？