地下鉄3号線「景福宮（キョンボックン）駅」から徒歩10分、昔ながらの韓国の街並みが生きる西村（ソチョン）で、ひときわ存在感を放っている一軒の建物があります。地下1階～地上4階からなるその建物は「Goorooroo（クルル）」という名のお店です。都市型の一軒家をくりぬいたようなファッショナブルな構造が自慢のそのお店では、ビンテージ雑貨と手作りアクセサリーが販売されているほか、ゆったりとくつろげるカフェスペースが設けられた“趣味の空間”が演出されています。

「Goorooroo」では、誰もがこれは欲しい！と思えるようなビンテージ雑貨を中心に取り揃えられているほか、オーナーさんが自ら使用していた衣類などをバッグやポーチにリフォームしたオリジナルファッションアイテムや手作りアクセサリーなどが販売されています。店内に入ってすぐの1階フロアがこれらを販売するスペースとなっています。ひとつひとつ手にとって吟味したくなるような可愛らしい商品ばかりで、ついつい時間を忘れてしまうということも。そんな時は、2階のカフェスペースでひとやすみなんていかがでしょうか？

もともとは雑貨販売のみを行うお店だった「Goorooroo」。しかし、せっかく訪れてくれたお客様にひとやすみができる空間を提供できないかと考えられ設けられたのが、こちらのカフェスペースです。お店のなかではゆったりと過ごしてほしいとの願いから、大きな音が出るコーヒーマシンなどはあえて置かず、コーヒーはハンドドリップにこだわり、その他のドリンクやデザートもひとつひとつ丁寧に作られます。2階フロアは大きな窓から西村の街を見渡せるほか、仁王山（インワンサン）が一望できるのもポイントです。

カフェを切り盛りするのは、オーナーの奥様。メニューの数は決して多くはありませんが、コーヒーの一杯に愛情をそそぎ、マフィンやスコーンは毎朝ここで焼かれる100%手作り。カフェというよりも、友だちの家に遊びに来たような雰囲気が「Gooroorooカフェ」の特徴です。
★主なメニュー
・ハンドドリップコーヒー　4,500ウォン/・手作りレモン茶　5,000ウォン/・ホットチョコ　5,000ウォン/
・アイスダッチコーヒー　6,000ウォン/・コーヒーとマフィンorスコーン　7,000ウォン

地下1階には、オーナーさん自慢の木工工房が設けられています。ここでは、捨てられた木材などを使用したリサイクル雑貨が作られています。木工とは人々が生きていくのに必要な、いわゆる“生活必需品”であると定義するオーナー。見た目は少々滑稽でもそれがまた新しい形で使用できるようになるならそれに越したことはないと語ります。いつかはこれらを人々に販売できるだけの作品に仕上げたいとのこと。また、この地下1階スペースでは小さな展示会や音楽会を開けるような憩いの空間にしたいと、まだまだオーナーさんの夢は続きます。

2013年5月のオープン以来、その個性的なコンセプトとおしゃれな空間に魅了される人々は後を絶ちません。店名の「Goorooroo（クルル）」は、行きたいように、やりたいように自由に流れていくといった様子を表した純韓国語「구르다（クルダ）」に由来するといいます。なんとなくお店を訪れた方でも、この意味合いを共有しながら素敵な時間を過ごせるようにとの願いが込められた秘密の空間「Goorooroo」。ぜひ、その魅力を身近に感じてみませんか？