ソウル・梨大（イデ）。梨花女子大学を中心に広がるこの街には女性たちを中心に、連日多くの若者が行き交います。今回はそんな梨大に位置する手芸用品の専門店「パヌルイヤギ　本店」をみなさんにご紹介します。
1998年創業の「パヌルイヤギ」は当初、明洞（ミョンドン）に店舗を構えていましたが、2012年に現在の場所へ移転・リニューアルオープンしたばかり。全面ガラス張りの開放感溢れる店内には、手芸用品の販売フロアとカフェ、手芸教室が行われる講義室が完備されています。それではさっそく「パヌルイヤギ」の手芸の世界へご案内しましょう。

店内へ入ると、真っ先に目に付くのが個性的なインテリア。手作りニットの洋服や小物類は今すぐにでも購入したいほどの可愛らしさです。しかし残念ながらこれらの商品はディスプレイ用のもので完成品の販売はされておらず、材料などがすべて揃ったキットを購入すると自ら同じアイテムが作れるようになっています。完成品を間近で感じると手作り意欲がモリモリ湧いてくることでしょう。

ソウル市内で手芸用品が購入できる場所といえば、東大門（トンデムン）市場のような卸売り市場が一番に思い浮かびます。種類も豊富で価格も安いため、手芸好きの人々には人気が高いのですが、難点は“たくさん購入しないといけないこと”と、“実際に手にとって質感を感じることが難しい”点です。しかし「パヌルイヤギ」では、フランス・イタリア・ドイツ・イギリス・日本などから厳選して輸入された質のよい商品のみを取り扱っているうえに、毛糸1玉からでも購入が可能。しっかりと手にとって吟味しながら購入することができます。ここで販売されている商品は、韓国国内においては「パヌルイヤギ」の本社オンラインショップおよび、チェーン店でしか手に入らないといいます。

「パヌルイヤギ」では、個人のレベルに応じた手芸教室も開催されています。もちろん、在韓外国人の登録・参加も可能で、女子力を向上させたい方、趣味を身につけたい方に人気を呼んでいます。簡単なぬいぐるみ製作などから学べる初歩クラスから、本格手芸が学べるクラスまで幅広いコース編成が行われています。
（※飛び入り参加・旅行中の参加は不可）

「パヌルイヤギ　本店」の1階にはおしゃれなカフェスペースも完備されています。もちろんカフェのみの利用も可能なので、気軽に立ち寄れるのも嬉しいところ。2階には大きめの客席が用意されているのですが、こちらは団体での利用やミーティング、勉強会の際に使用できるスペースとして運営されています。スペースの利用料金はかかりませんが事前に電話予約が必要です。
電話番号：02-771-9771

「パヌルイヤギ」を訳すと「針のお話」という意味になります。針の一本、糸の一本から紡がれていく手芸が、さまざまなストーリーを展開していくように「パヌルイヤギ」では個性や芸術性に富んだ商品が多数販売されています。また、ここでは日本の手芸用品や手芸雑誌も豊富に取り扱われているため、親近感を感じずにはいられません。現在はオンラインショップが主流となっている「パヌルイヤギ」ですが、梨大・新村（シンチョン）エリアにお越しになる機会がある方にはぜひ立ち寄っていただきたいお店の一つです。