弘益大学校の近くのとある住宅街のなか、赤レンガに小洒落た金属の文字がかかった「Tu-joUes（トゥジュ）」というお店があります。道にぴったり接しておらず、なんとなく見逃し、通り過ぎてしまいそう。けれどもその外観を一目みると、ふと立ちどまってしまうほどの強い魅力が漂っています。店に入ってみると、ニット製品や韓国の伝統反物を利用した小物などが並びます。素材ひとつひとつの色が折り合った製品ばかりで、その美しさには感動すら覚えるほどです。

何よりも人気を寄せ集めるものは韓国的な香りがぷんと漂う製品。どの製品もとても美しく、どこから見たらよいか迷ってしまいます。

★福カバンと福巾着
すべての人たちへの幸福を願う心を表現したデザイン。特に福巾着は韓服を美しく着飾って座る女性の端麗な姿を表現するものです。

★ ツバキのかばん
韓国の女性の姿にとても似ているツバキの花を主題に表現したデザイン。このツバキの花はTu-joUesのトレードマークでもあります。そのため、Tu-joUesのお店のなかは韓服の素材でつくったツバキの花でいっぱいです。

★ 旅人かばん
昔のソンビ（学識の高い儒学者）たちと旅程をともにした「ケェナリポッチプ（괴나리 봇집）」という肩にかける包みを現代的に再解析したデザイン。カバンの中はすべて五色の縞（しま）の入った「セクトン（색동）」という柄の韓服を使用しており、カバンを開いたりカバンのふたをつかむときにそっと見える様子がこのカバンの魅力です。

Tu-joUesのデザイナーは韓国で「編み物をする男性」としてセンセーションを呼び起こしたキムジュさんです。元々主分野はニットですが、現在はニットと韓国の伝統の趣を生かす小物デザイナーとして活躍しています。キムジュさんには韓服の反物と縁を結んだ特別なきっかけがあります。弘大で行われているフリーマーケットのひとつ、希望市場のイベントにて活動するなかで、捨てられてしまう韓服が意外にも多いことに気付いたそうです。着なくなった韓服を生活の中で活用できないかと悩み、カバンに継ぎはぎをしようと考えるようになったといいます。それ以後、今まで韓服の布地を活用したカバンを作る作業をしてきました。

それではこれからTu-joUesのいろいろな製品を紹介します。

製品の価格は20,000ウォン～200,000ウォン
ニット製品は9月～12月のみ。

韓国の趣を生かし、伝統を守ってきたキムジュさんの作品にはたくさんのストーリーが込められています。アメリカやヨーロッパのスタイルが広まった昨今、韓国の趣にこだわりをもつTu-joUesで韓国の伝統ある真の趣を感じてみてください。