韓国の伝統を求めて、世界各国の観光客が集まる仁寺洞（インサドン）メインストリート。ここに、古美術と陶磁器、お茶を多数揃えたお店「尚古斎（サンゴジェ）」があります。木製の看板がかけられたシックで落ち着いた雰囲気のお店の前には、可愛らしい小さな陶磁器が多数並べられていて、道行く人々が何を買おうかとあれこれ迷いながら足をとめる姿が見受けられます。店内に入ってみると、優しい照明で照らされた温かみのある空間が広がっています。さっそく、さまざまな形をした壺や置物、茶器に目が止まります。

「尚古斎」では青磁、白磁、粉青磁、オンギなどが取り揃えられています。価格は5,000ウォンから、なかには100万ウォンの品もあるそうで、その多くがソウル近郊にある、独自の窯元で作られたものです。キムチを保存しておくときにも使用王される黄土で作られた甕器（オンギ）は日本人にも大人気。そのほか、茶器やお皿、ハングルでデザインされたマグカップなどの生活食器も多様です。商品はEMSでの配送も可能。長年の経験から梱包の技術も優れており、空輸の際に破損する心配もありません。気に入った商品を安心して購入できます。

お店の入口から見て、右側の棚にはさまざまな種類のお茶がずらり。「尚古斎」で取り揃えられているお茶は韓国の名峰であり、お茶の産地としても有名な智異山（チリサン）が原産。日本人に人気なのは、ほのかな甘みを感じるイスル茶（あじさい茶）や、辛・甘・苦・酸・鹹（かん）の五つの味が感じられる五味子（オミジャ）茶。トウモロコシのひげ茶、緑茶など種類や価格帯も多様です。旅行の記念に茶葉だけでなく、茶器も一緒に手に入れてみてはいかがでしょうか。

このお店の社長は、30年以上仁寺洞でお店を続けるパク・ワンシクさん。もともとはギャラリーを運営していたそうです。長年に渡ってお店を運営してきたことから、風格と温かみが溢れるお人柄が印象的です。いつだったかな、と話しながら黄色みがかった昔の新聞を広げては、そこに写る当時の社長の姿を見せて下さいました。仁寺洞を見守り続けてきた「尚古斎」。仁寺洞にお越しの際は、ぜひこのお店を訪れ、旅の記念にひとつ購入してみてはいかがでしょうか。