ソウル・北村（プクチョン）。韓国古来の伝統建築である「韓屋（ハノク）」が現存し、今もなおそこに暮らす人々の様子や、商いを行う地域住民の姿が垣間見える街。それに加え近年、現代的なお店も立ち並ぶようになり、観光スポットとしても注目を浴びるようになりました。今回ワウソウルがお邪魔したのは、そんな北村の街が進化し始めた2008年にオープンし、それ以来この街を見守り続けてきた1軒の小さ洋服店「オグムニ」。さっそく、ご紹介しましょう！

直訳すると“奥歯”という意味を持つこちらのお店。表面には見えにくいけれど、なくてはならない大切なもの、という意味合いから「オグムニ」となったそう。当初はビンテージ雑貨のお店として運営されてきましたが、数年前から“ナチュラル志向”の洋服店に生まれ変わりました。

「オグムニ」の洋服は、カチッと決めた外出着というよりも、普段着を甘めに、おしゃれに楽しむことをコンセプトに取り揃えられています。主にワンピースが多く、ざっくり身に付けることができつつ、そのまま外出しても充分可愛らしい洋服たちが集まります。ラフなのに、しっかり可愛いイージーウェアが「オグムニ」の特徴。価格帯も4万ウォンから、高価なものでも6万ウォン前後と、お財布に優しいのも嬉しいですね。韓国国内では、実際にお店まで足を運べない人々のためにオンラインショップも運営されていて、人気を呼んでいます。

かつてビンテージ雑貨のお店であった「オグムニ」には現在もその名残が隠されています。北村というレトロな街で、どこか懐かしい雑貨に囲まれながら、あなた色の洋服を見つけてみてください。