インターネットが普及され、活字を目にする機会が減ってしまいました。しかし、昔から読まれ続けてきた“本”というものに、それ独自の世界観が広がっているのは今も変わりません。今回ワウソウルがご紹介するのは、小さな書店「チェッパンマニル」。今、じわじわと注目を浴びているソウル・弘大（ホンデ）の「望遠洞（マンウォンドン）」に位置します。大きな出版社を通さない独立書籍や、市中の書店ではお目にかかれない貴重な作品が揃っているお店です。

「チェッパンマニル」を運営するのは、かつて出版社に勤めていたという女性オーナー。オーナー自慢のすっきりとしたインテリアに、棚ごとにジャンル分けがされた書籍。ここを訪れた誰もが気軽に本を手に取れるような工夫がなされています。ぬくもりに包まれた木の椅子に腰掛けて、ゆったりとした時間を過ごしてみましょう。毎週日曜日には本好きの地域の人々が集まって「読書の集い」が開催されているのだそうです。

私たちにとって“読書”とは、小さな頃から近しい存在ではありましたが、いざ自分の意思で本を読みたい時は「どんな本が自分にあってるのか？」と考えてしまうものです。もちろんベストセラー作品もよいのですが、ここ「チェッパンマニル」では、環境・社会・文化を中心とした“隠れた名作”が揃えられていて、興味深いものがあります。これまで韓国語の書籍に触れ合うことのなかった方も、ぜひこの機会に出会ってみてください！