ソウルの鍾路（チョンノ）といえば、仁寺洞（インサドン）や三清洞（サムチョンドン）、北村（プクチョン）などが密集する人気観光スポットですが、そのなかに「苑西洞（ウォンソドン）」と呼ばれる小さな通りがあります。景福宮の離宮として知られる「昌徳宮（チャンドックン）」の後方を囲うように位置するこのエリアには古くから職人さんや芸術に精通した人々が暮らしたといいます。今回ワウソウルは、そんな苑西洞に位置する、一軒の靴屋さんを訪れました。お店の名前は「benisoit（ベニスア）」。フランス語で“祝福”という意味を持つ言葉です。

ホワイトを基調とした明るい店内には、可愛らしい女性靴がセンスよくディスプレイされています。他地域でショールームを開いていたものを、2011年にこの場所へお引越ししてきたのだといいます。お店の名前の通り「benisoit」の靴を履いた女性たちすべてに幸せが舞い降りるようにと願いが込められ、やわらかく、やさしいデザインで作られるアイテムがこのブランドの特徴といえます。また、ゆったりと時間の流れる苑西洞という地域が持つイメージとも絶妙にマッチしているのも素敵です。

「benisoit」の靴にはフラットタイプのものが多く、たとえ高さのあるヒール靴でも長時間履いても疲れにくいようにとの工夫がなされ、太めで安定感のあるヒールが使用されています。また、素材にはやわらかい羊革が使用され、履くごとに自分の足にフィットしていく感覚が気持ちよく、女性たちを虜にしています。デイリー使いや通勤ファッションにも取り入れやすいシンプルなカラー展開も人気の秘訣！1ヶ月に1アイテムのペースで新作が登場するのも、ぜひお見逃し無く！