昔ながらの韓国の姿を残しつつもおしゃれなセレクトショップが多く立ち並ぶ街、ソウル・北村（プクチョン）。今回は、この街にあるおしゃれ帽子の専門店「aya‐彩‐（アヤ）」にお邪魔しました。レトロな雰囲気漂うこのお店は、名前も日本語の「アヤ」、お店の前の看板には日本語で美しい詩が書かれています。はやくも、興味がそそられるワウソウルスタッフです。さっそくお店のなかを覗いてみましょう！

デザイナーのクァク・ジンスクさんは、もともとはファッション全体の勉強をされていたといいます。30代を機に日本留学を決意、東京では帽子一本に分野を絞って、4年間勉強をされました。帰国後、数年のブランクを経て、2011年にこの場所に「aya‐彩‐」をオープンしました。ここで販売されている帽子は、デザインから製作にいたるすべての工程をクァクさんが自ら行ったものです。

お店のなかには小さな工房が設けられていて、すべて手作業で行われます。手作りゆえに、まったく同じ帽子は存在せず自分だけのオリジナル帽子が手に入ると人気を呼び、日本からの常連さんも多いとのこと。地元韓国の方に対しては時々“帽子教室”を開き、材料費のみで数週間に渡ってクァクさんと一緒に帽子を作ることができるのだそう。クァクさんは、日本語も流暢に話され、お母さんのような温かい人柄が魅力です。

帽子に使用される生地は、クァクさんが実際に日本まで買い付けに行ったものも多く、花のコサージュをはじめとする可愛らしいアクセサリーもすべてクァクさんの手作りです。針金が入っていてツバの形を自由自在に変化させられる帽子は夏のヒットアイテム！フォーマルにもカジュアルにも合わせやすい帽子を作ることを目標にされています。帽子の価格は商品によって異なりますが、140,000～220,000ウォンを目安にすると良いそうです。

個性的なお店が多く集まる北村の街ですが、小さいながらもひときわ存在感を放っている「aya‐彩‐」には立ち寄らずにはいられません。どんな帽子があるのかな？と、興味本位でお店を覗いたところ、クァクさんの人柄に魅了されてついつい長話･･･なんてことも。慣れない海外旅行でもほっこり心が休まる、「aya‐彩‐」はそんなお店です。そこであなただけのとっておきの帽子に出会えたら最高ですよね！帽子好きの方には一度訪れていただきたい、おすすめのお店です。