ソウル・梨大（イデ）エリア。韓国の有名女子大、梨花女子（イファヨジャ）大学を中心に広がるこの街には、連日多くの若者が行き交います。特に、外国人を対象に開かれている梨大の語学堂には世界各国から学生が集うため、街のいたるところに外国料理のお店も点在しています。今回ワウソウルがみなさんにご紹介するのは、フュージョンスタイルの日本料理店「10月の味」です。日本で料理の専門学校を卒業した兄弟が営むお店です。

和風を基調とした店内は韓国でありながらも日本を思わせてくれる懐かしい空気に包まれています。韓国の人々にとっては珍しく斬新なイメージなのでしょう。インテリアにも日本製の陶磁器などが使用されていて、見ているだけで楽しむことができます。お料理の他にも、日本の多様な酒類も揃っているため、居酒屋としての役割も果たしている点が特徴的です。

韓国の人々にはあまり馴染みの深くないソース味のお料理が「10月の味」ではメインに扱われています。こちらの「ポックンウドントッパプ（焼きうどん丼）6,900ウォン」は、土鍋の下の層にはご飯が、上の層には焼きうどんと野菜が盛り付けられた一品。うどんとご飯を一緒に？と違和感を覚えられる方も一度食べたら病みつきになる「10月の味」の代表メニューのひとつです。

続いて「トンサムギョプトゥッペキトッパプ（豚バラ肉土鍋丼）7,900ウォン」。ビジュアルは焼きうどん丼に似ていますが、こちらにはサムギョプサルに使用されるボリューム満点の豚肉がふんだんに使用されていて、スタミナ料理としても抜群です。お肉とご飯をたっぷり味わいたい方におすすめです。

近年「10月の味」のなかで、じわじわと支持率が上がってきたのはこちら「チーズオーブンクリームライス　7,900ウォン」です。ドリアを思わせるこのお料理には、ホクホクのじゃがいもとトウモロコシ、たまねぎやきのこがトッピングされている上にモッツァレラチーズで蓋をし、オーブンで一気に焼き上げた一品です。カルボナーラやマルゲリータピザなどが好きな方にはたまらない一品です。

「10月の味」、いかがでしたか？日本、特に関西圏で親しまれている“ソースもん”が食べられるお店は近年韓国でも増えつつありますが、韓国の人々にも愛され、日本の人々には懐かしさを与えてくれるお店に出会うのはなかなか難しいことです。梨大の若者から絶大な人気を誇る「10月の味」へ、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか？