昔ながらの街並みが生き、落ち着いた雰囲気が漂うソウル・西村（ソチョン）。今回ワウソウルは、そんな西村の街にすっと溶け込んだ一軒のカフェをご紹介します。地下鉄3号線「景福宮（キョンボックン）駅」から徒歩7分のところに位置するそのお店は「slow recipe（スロウレシピ）」。韓国のポータルサイトで“西村のカフェ”と検索すると真っ先にヒットする、まさに西村を代表するカフェといっても過言ではありません。それほどまでに人々を惹きつける「slow recipe」の魅力をたっぷりお伝えします。

道路沿いに面しているこのお店は、ホワイトを基調とした外観で遠くからでもわかるほどのさわやかなオーラを放ちます。なんといっても「slow recipe」」の良さは、その広々とした空間にあります。お店の半分は現代的なモダンな構造、そして内側半分は韓国の伝統家屋である韓屋（ハノク）をベースとした構造となっていて二重の楽しみを感じることができます。

約30テーブルの客席が設けられているにも関わらず間隔は広くとられ、隣の席のお客さんとぶつかったり会話が丸聞こえにならないような配慮がなされています。ここで人々はノートパソコンや本を持ち込み、思い思いの時間を過ごすといいます。個々が自由に、日常の忙しさを忘れて過ごすことのできる空間こそが「slow recipe」の願い。団体席も完備されており、予約なしで利用できるのも嬉しいですね。

2013年4月にオープンしたばかりの「slow recipe」ですが、オーナーさんはこれまでもプライベートで写真クラブを立ち上げ、全国のカフェをカメラに収めるほどの根っからのカフェ好きだったそう。多くのお店からヒントを得て「slow recipe」のオープンに至ったといいます。オーナーさんがお店の運営で大切にしているのは「好きなものが溢れる自由な空間」だと語り、可愛いと思えるものやいいなと思えるものをどんどんお店に取り入れているといいます。それを証明するのが店内に飾られたさまざまなインテリア雑貨たち。これらはすべてオーナーさんの自宅にあったものなのだそう。

メニューにも強いこだわりがあります。人のからだに入るものだからこそ健康によく、もちろん美味しいものを！と考えたオーナーさんは、有機能のアガベシロップを取り入れることからスタートしたのだそう。その他、天然食材や野菜を使用したドリンクメニューやフードメニューを充実させることで誰もが安心して楽しめるカフェとなりました。容器も可愛らしくビジュアルも素敵！

・マサグァスムージー（写真左）
山芋とりんごのスムージー
・ジンジョミルク（写真右）
ショウガのミルクティー

パンケーキのセットや、カレーセットなどの軽食も楽しむことができる「slow recipe」。これからはじまる西村（ソチョン）散策も、まずはお腹を満たしてから始めたいところですね。お店の居心地の良さに惹きつけられて長居したくなっちゃった！という方は、店内にある書籍を読んでみたり（日本のものもあります！）オーナーさん手作りのブランケットを使用してもOK！訪れたみなさんが素敵な時間を過ごせますように！