それぞれの家ごとに「家庭の味」があるのは韓国においても同様。また、地域によっても素材や味付けが異なり、その味わいに触れることもまた韓国グルメ旅の醍醐味であるといえます。今回ワウソウルがご紹介するのは、全羅北道・全州（チョンジュ）の味わいがギュギュッと詰まった家庭料理のお店「全州パッチャ」。大人1人8,800ウォンで楽しむことのできるビュッフェスタイルの定食やさんです。

お店の名前である「全州パッチャ」。「パッ」は韓国語で「ご飯」を、「チャ」は車を意味します。もともと、ドラマや映画の撮影現場へ食事を届ける、ケータリングサービス店として誕生した「全州パッチャ」。どこへでも車で届けますという意味で、この名前が付けられたといいます。誰もが1食の食事をバランスよく、美味しく食べられるようにと、この場所にお店がオープンしたのは2014年のこと。ここは、ドラマ「食客（シッケッ）」をモチーフにして作られたお店がずらりとならぶ、グルメスポットとして、韓国人のみならず外国人旅行者にも人気を集める、今、注目のスポットなのです。

まだ少し「おひとりご飯」に抵抗のある韓国。しかし「全州パッチャ」は、1人でも入りやすい雰囲気がまた、人々に愛されているポイントです。周辺にはオフィスビルも多く立ち並んでいるため、お昼時にはサラリーマンやOLさんたちの姿も目立ちます。日替わりでカウンターに並ぶおかずを自由にお皿に盛り付け、ビュッフェスタイルでいただきます。身体によい素朴な味わいが、家庭のぬくもりを感じさせてくれることでしょう。お近くにお越しの際はぜひ、「全州パッチャ」へお立ち寄りください！