江南区新沙洞4番出口を出て、右折し入っていくと「新沙洞食べよう横丁（シンサドンモクチャコルモク）」が見えてきます。ここにはカンジャンケジャン（ワタリガニの醤油漬け）とアグチム（アンコウ蒸し）のお店が隙間なく並び、その中で雰囲気が全く違う建物が見えてきます。まさにこの建物がカンジャンケジャンの味一つで有名になった3代目「プロカンジャンケジャン」。1980年「湖南（ホナム）アグチム」として始まったこのお店。1982年には数多くのプロ野球選手がこの店を訪れるようになり、カンジャンケジャンの味に惚れた選手たちが「ケジャンの味が本当にプロだ」と言いはじめ、有名になりました。このとき店名をプロカンジャンケジャンと改称し、現在まで続いています。5階建ての建物で座席が300席をこえるプロカンジャンケジャンは韓国人だけでなく各国の人たちで混み合います。カンジャンケジャンから、コッケタン（ワタリガニの鍋）、アグチム、ヘムルタン（海鮮鍋）など、メニューも多様で味もすばらしいですが、その中でも人気ナンバーワンはカンジャンケジャンです。

韓流とともに韓国料理も日本でブームが起こり始めましたが、このブームに乗って「プロカンジャンケジャン」が日本のテレビや雑誌で紹介されるようになりました。日本の観光客たちが韓国を旅行する際に、必ず訪れたい名店となり、この人気に押されるようにして日本の東京、大阪に支店を2つ出しました。一度食べると忘れられないカンジャンケジャンの味を韓国を訪れずとも愉しめるようになったのです。

“カンジャンケジャンの味の秘訣は新鮮な韓国産カニとチョプジャン”　プロカンジャンケジャンの味の秘訣はワタリガニと醤油にあります。ワタリガニは卵がいっぱいになったメスで、韓国の西海岸で仕入れたものを急速冷凍し、ソウルに輸送したのものを使用しています。

醤油は30年前、最初にケジャンをつけたものを今まで継ぎ足しながら使ってきました。この醤油を「チョプジャン」と呼ぶのですが、このチョプジャンにケジャンを付け、5日間熟成させたあとカニを取り出し、残った醤油に濃い目の醤油を少し加え、再びカニをつけて続いてきたものです。このチョプジャンがあったために塩辛くなく、まろやかなケジャンの味を30年の間維持できたのです。

卵がぎっしり詰まった西海岸ワタリガニ！ここ、プロカンジャンケジャンのケジャンは塩辛過ぎない、絶妙な味付けと淡白な味が特徴。ワタリガニを一口食べると、ワタリガニの身が口の中いっぱいに広がります。一度食べると止まらなくなるため、韓国では“ご飯泥棒”と呼ばれるカンジャンケジャン。この味は絶品中の絶品！大80,000ウォン / 小55,000ウォン

［美味しく食べる方法］
* 食べやすく切ったワタリガニの体全体を掴んで押しながら吸い込むようにして食べます。
* カニの卵と中身をほじくり出して殻にご飯を入れて混ぜて食べます。

あたたかいご飯の上にカニの卵とカニの身をたっぷり乗せ、カンジャンケジャンのチョプジャン（継ぎ足し醤油）で味付けをしたカニの卵のビビンバ。そこへ卵黄と海苔が添えられ、提供されます。カニの卵のビビンバはあたたかいうちに食べてこそ、絶品！冷めてしまう前にお召し上がりください。また、各テーブルに置かれている海苔に包んで食べると、潮の香りたっぷりの海苔が、やさしいビビンバの味と絶妙にマッチして、新しい味わいに出会うことができます。カニの卵のビビンバの価格は20,000ウォンです。

韓国の西海岸でとれた新鮮なワタリガニを醤油につけたカンジャンケジャン。塩辛くなくまろやかなカニの風味を、ぜひ新沙洞のプロカンジャンケジャンで召し上がってみてください。当時のプロ野球選手たちのようにその味に惚れること間違いありません！

新沙洞の本店を皮きりに、江南三成洞（カンナムサムソン）店、釜山海雲台（プサンヘウンデ）店の2店舗を姉妹店展開中！

・住所: ソウル特別市江南区三成洞152-56
・電話: 02-544-4126
・定休日: 無休
・営業時間: 11:00～22:00ＬＯ（24:00閉店）
・言語: 日本語のメニュー有り、英語のメニュー無し
・席数: 90　席
・交通: 2号線三成駅5番出口　徒歩14分 (タクシーの場合、1メーター）

・住所: 釜山広域市海雲台区佑洞648-8　
・電話: 051-543-4126
・定休日: 無休
・営業時間: 11:00～22:30 LO（23:00閉店）
・言語: 日本語のメニュー有り、英語のメニュー無し
・席数: 174　席
・交通: 海雲台駅5番出口から徒歩10分