昔ながらの韓国の風景を残すモダンな街並みが魅力のソウル・三清洞（サムチョンドン）。韓国の伝統家屋である韓屋（ハノク）をアレンジしたおしゃれなカフェなどが軒を連ねていて、地元ソウルっ子のデートスポットとしても注目を浴びています。景福宮（キョンボックン）や仁寺洞（インサドン）からも近いため、外国人観光客でも気軽に足を運べることで近年人気を集めています。そんな三清洞のメインストリートを抜けた所に、韓国の有名芸能人も多く訪れるというキムチマリククスの専門店「雪木軒（ヌンナムチプ）」があります。さっそく紹介しましょう。

外国人にとってはあまり聞き慣れないキムチマリククス。ククスには温かいものと冷たいものがありますが「雪木軒」のククスは冷たいもの。食欲がない時や、あっさりと食事をしたい時に食べられる、朝鮮半島の北部で生まれた麺料理です。キンキンに冷えた甘酸っぱいスープにキムチ、ごま油、海苔、ゆでたまごがトッピングされています。麺は日本の素麺よりもコシと歯ごたえがあります。キムチマリククスに使用されるキムチは真っ赤で辛い一般的なものとは異なるあっさりとした特製キムチ。そのため、ククス自体もそんなに辛くならないので辛いものが苦手な人でも安心して食べることができます。

「雪木軒」にはキムチマリククスを含む全10種類のメニューがあります。そのなかでも多くのお客さんが注文するトッカルビは「雪木軒」を代表するサイドメニュー！ククスやご飯ものだけではなんとなく物足りないと感じる人はぜひ、注文してみましょう。牛カルビをミンチ状にして平たく伸ばし、鉄板でジューシーに焼いた料理です。味付けがされているのでそのままでも充分美味しく食べることができます。トッカルビに付いてくる餅は、表面カリっと中はやわらか。餅だけを追加注文（3,000ウォン）することもできます。

平日であれば昼食時を除いた時間であれば比較的スムーズに食べることができますが、週末や韓国の祝日は朝から晩まで混みあってしまうといいます。2階から4階まで客席があるにも関わらず行列ができるなんて、さすが人気店。韓国の芸能人にもファンが多いだけに留まらず、有名テレビ番組や日本の雑誌等にも大きく取り上げられているのがその証拠ですね。三清洞でのんびり散策を楽しんだ後はぜひ、噂の「雪木軒」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか？