柔らかなイメージと頬笑みで女ごころをくすぐる“元祖・韓流スター”リュ・シウォン。リュ・シウォンがおふくろの味が恋しくなったときに訪れる名店があると聞き、ワウソウルが取材しました。それはリュ・シウォンの叔母が運営している「キムシドマ」というお店。オフィスが密集する光化門近くに位置し、サラリーマンがよく訪れる名店として定評があります。世界遺産・河回村で有名なリュ・シウォンのふるさと、安東（アンドン）。そこにはさまざまな郷土料理がありますが、そのなかでも今回は「安東ククス」をメインとする「キムシドマ」の人気メニューを一緒に見ていきましょう！

「トマ・ククス」はニボシでだしをとったスープにククス（麺）を入れ、錦糸卵がきれいに盛りられた「キムシドマ」の代表メニュー。トマククスの麺はここで実際に作られた手打ち麺。生の豆粉を入れてこねるため、ニボシでとったスープと合わさると、安東ククス特有の風味とさっぱりした味が引き出されます。

ここでのククスの食べ方は一風変わっています。まずはククスとスープ本来の味をみます。半分くらい食べたあとで、トマククスと一緒に出てくるヤンニョムジャン（薬味だれ）とコミョン（飾りの役目をする薬味）を適量、スープに入れるのがおいしく食べる方法。ヤンニョムジャンは醤油にネギを刻んだもの、唐辛子の漬物をみじん切りにしたもの2種類で、コミョンは、きのこ、かぼちゃ、キムチ、大根、そぼろの5種類です。麺とスープはおかわりが可能で、価格は7,000ウォンです。

トマククスの麺が柔らかいというなら、トマビビンククスの麺は、その柔らかさにモチモチ感がプラスされた食感！トマククスの麺同様、生の豆粉が入っているそうです。キムチとコチュジャンで作った、ピリ辛のヤンニョム（薬味だれ）に食酢で酸味を加えたトマビビンククスは一度食べ出すととまらない、病みつきになる味です。混ぜた状態で出てくるため、上に乗せられた錦糸卵ときゅうりを麺とよく混ぜたあとに食べてください。トマビビンククスの価格は7,000ウォンです。

ほどよい塩加減と、甘みのきいたこの料理はコチュジャンではなく醤油で味付けした宮中トッポックム（餅炒め）。キムシトマのトッポックムの味はチャプチェ（春雨を炒めた韓国料理）の味にも似ています。お餅を食べやすい大きさに切り、セリ、キノコ、ニンジン、玉ねぎ、肉を一緒に炒め、醤油で味付けした料理です。宮中トッポックムは主食とするよりも、大勢で注文し一緒に食べるとよいサイドメニューです。

現代的なビルの地下に位置していますが、韓国の伝統的な家屋に入ったような趣が感じられるキムシトマ。韓流スター、リュ・シウォンが訪れるお店でもあり、さっぱりあっさりの味で近所のサラリーマンたちにも人気のキムシドマに足を運んでみてください。