ソウル・北村（プクチョン）にある桂洞（ケドン）エリア。今回ワウソウルがみなさんにご紹介するのは、この街と同じ名前がついたカフェ「桂洞コーヒー」です。カフェというよりも「喫茶店」という呼び名のほうがよく似合うレトロな店構えとほんのり漂うコーヒーの優しい香りに誘われて、休日の午後にふと立ち寄りたくなるようなイメージのお店です。さっそく、店内へご案内しましょう。

「桂洞コーヒー」は2010年9月にオープンしました。以前この場所には、現在は鍾路・西村（ソチョン）へ移転した「コピハンジャン」という有名なカフェがあったことから、次はどんなお店がオープンするのかな？と開店前から地域の人々の注目を受けていたといいます。そして誕生した「桂洞コーヒー」は、カフェ空間に加え、若手作家たちの手作り雑貨やアクセサリーを販売する場も同時に提供するようになりました。オーナー自身もシルバーアクセサリー作家であり、お店の隅に設けた小さな作業場で毎日アクセサリーを製作しながらカフェを運営しています。店内正面と左側の壁に設置された棚はディスプレイボックスで、箱ひとつにつき1人の作家の作品が展示・販売されているといいます。商品の内容や価格もそれぞれ異なる、ひとりひとりの作家の個性に溢れた多様な作品に出会える貴重な空間が広がっています。

☆オーナーのシルバーアクセサリー

☆弘大（ホンデ）や三清洞（サムチョンドン）で活動する若手作家の作品

雑貨類を見て楽しんだ後は「桂洞コーヒー」自慢のカフェメニューを味わってみましょう。注文を受けてからハンドドリップを行うという5種類の厳選されたコーヒーに加え、近年韓国で人気が高いカラフルなレモネードや、コグマ（サツマイモ）ラテを含むオーナーこだわりの全6種のドリンクメニューが用意されています。

時間が経つほどにリラックスできる「桂洞コーヒー」で、ゆったりと流れる午後のひとときを桂洞の街並みを眺めながら過ごしてみてはいかがでしょうか？