韓国の伝統的な食べもの、餅。特に仁寺洞（インサドン）の周辺には餅を販売する店がたくさんあります。今回はそのなかでも韓国伝統飲食研究所が運営している餅カフェ、「ジルシル」を紹介します。仁寺洞の横、昌徳宮（チャンドックン）の近くに位置するジルシルは国内外の貴賓たちがよく利用するお店として有名で、韓国の伝統餅の味と模様を守りながら現代的なニーズにあわせた様々な種類のお餅を作っています。

[様々な種類の餅と韓菓]
売店の中央にはたくさんの種類の餅と韓菓が置かれています。バラで個別包装されているため、好きな餅を棚の横に備えられたかごに入れ、店員さんにもっていくとお餅を食べやすい大きさに切ってお皿にのせてくれます。

[様々なみやげセット]
おみやげセットも多様に準備されています。餅の場合は賞味期限が1日しかないので、購入は難しい点もありますが、韓菓の場合、最大6～7日まで保存できるので、バラやセットで購入できます。

数十種類の餅で棚がいっぱいに。餅の名前だけでも餅の味をある程度想像できますが、それでも何を選ぼうかと迷ってしまいます。そこでジルシルで最も人気がある餅をおすすめしてもらいました。

葉餅: ヨモギで作った葉っぱの形をした餅。
餅のなかの餡とほろ苦いヨモギの香りの調和が絶品です。
サムジトック: 二重の皮を重ねそのなかに餡を入れ、つぼんだ花模様をしたサムジトック。特に黄色い餅に柚子を入れ一口食べると柚子の香りがいっぱいに広がります。
イチゴ餅 : 生のイチゴを挽いて作ったイチゴ餅。
チョコパウンド: チョコ本来の苦みを出すチョコパウンド。
カボチャ餅: 甘いカボチャを挽いてカボチャの風味が感じられるカボチャ餅。
黒米餅: ほのかな黒米の香りが黒米餅のなかに白い餡、
　　　 　側面は甘いカステラで仕上げた香ばしい味と香りが絶品の餅です。

伝統を守りながらも、若い層の好みに合わせて西洋式の材料を使用し、多様なフュージョン餅を開発するジルシル。ジルシルのフュージョン餅の代表するのは、餅サンドウィッチと餅ケーキ。食べる前にどんな味なのか？果たしてお餅とこの材料は合うのか？と気になりますが、一度食べてみると病みつきになるはずです。ぜひお試しください。

ジルシルのさまざまな餅を一度に食べることができる餅の弁当セット。餅の弁当セットにはチーズ餅サンドウィッチ1/2、黒米餅1つ、花切餅1つ、餅1つ、餅マタン（餅を水あめで和えたもの）3個、季節サラダ、にぼし炒めで構成されています。メニューに添えられるトンチミのスープ（大根を塩漬けし発酵させたスープ）と一緒に食べるとグッド。価格は7,000ウォンです。餅の場合はその日、その日の事情によって種類が変更される場合があります。一緒に出てくるトンチミのスープと一緒に飲むと美味しいです、価格は7,000ウォンです。

5種類の味が出ることで名付けられた五味子茶。けれどもジルシルの五味子茶は1つの味が強く出ています。それはまさにアロエ。アロエを短く切って浮かせたアロエ五味子茶です。有機酸が豊富で、血液循環によいアロエが入っており、旅行で疲れた体の疲労をほぐす格式ある飲み物です。価格は5,500ウォンです。


テチュヨンジ茶はナツメとマンネンタケを長時間、煮て作ったお茶で体の外に沈滞している異物を洗い出し、体質を改善してくれる健康茶です。このお茶は口に少しずつ含みながら味わって飲むとよいのですが、お茶の上に置かれたナツメと松の実が、一口でたくさんの量を飲ませないような役割をしてくれます。価格は5,000ウォンです。