明洞（ミョンドン）で40年にわたり、ヤンニョムソカルビ（味付け牛カルビ）を提供する「長寿カルビ」を紹介します。長寿カルビは1968年にオープンし、ほんのりとした甘さと適度な塩加減が美味しさをひきだすソウル式味付けカルビ専門店です。このお店ではテーブルで焼くスタイルではなく、注文が入ると同時にお店で焼きはじめるというもの。店内は1階から3階まででエレベーターが設置されており、総座席数は100席。1階ではカルビを焼く様子を見ることができます。2階から3階は1人で来た旅行客でも気兼ねなくお店に立ち寄れるよう、1人用の座席も用意されています。

1968年からカルビの味付けは一人のシェフが担当しているため、40年前の味が現在まで続きます。長寿カルビが他のカルビ店と異なるのは、注文したあと調理されて出てくること。そしてカルビを3段階に分けて焼くのが美味しさの秘密です。第1段階は電気による素焼き、第2段階はグリル焼き、第3段階は熱したステーキ皿の上で焼きます。 このヤンニョムカルビは果実とニンニクがたっぷり入ったタレで味つけされます。ほのかな果実の甘さと香り、ニンニクで牛肉特有のにおいが抑えられ後味すっきり、食欲をそそられます。特に2段階目ではタレを塗りながら焼くため、その香ばしさが長寿カルビの味を深めます。

カルビとムネ肉からとったスープに梨とリンゴを入れ、果実の香りとコクのある味が特徴の長寿カルビグク。このスープにじっくり茹でた柔らかい肉とキノコとネギ、大根を入れたスープはあっさり味。スープの味をみてからごはんを入れてもよいでしょう。おかずとして出てくるキムチと一緒に食べると美味しさアップ！価格は9,000ウォン。

牛の四脚の骨である「四骨（サゴル）」からとっただし汁に、大根、ネギ、骨付きカルビを入れて作ったぴり辛くもさっぱりとした長寿クッパプ。ユッケジャンとも似たスープです。長寿カルビグクのようにごはんを混ぜて食べてもよいでしょう。価格は9,000ウォン。

「長寿カルビ」ではなんと、お店の右側にある栄養センターの料理も注文可能！同じ家族が経営しているからこそできることなのだとか。注文は店員の方に伝えましょう。