ここは、近年じわじわと注目を浴び始めている「西村（ソチョン）」というエリア。まだ外国人旅行者の姿はそんなに多くは見られないものの、穴場スポットや美味しいお店がたくさん集まっているとあって、地元韓国の人々もカメラを片手に散策を楽しむ様子が伺えます。今回ワウソウルは、そんな西村の街にあるマフィンの美味しいお店「gororong（コロロン）」をみなさんにご紹介しようと思います。このマフィンやさんは、一般のお客さんもさることながら、この地域で商売をされている方々からも人気の高いお店なのだといいます。

可愛らしくもシンプルに飾り付けられたインテリア雑貨。そして、テーブル3台のみのこぢんまりとした空間。
お店のなかはいつもマフィンの甘い香りに包まれています。

お店を切り盛りされているのは、優しい雰囲気に包まれたオーナー「キム作家」。もともとお菓子作りが大好きだったというキム作家は、その味に惚れ込んだというご主人に背中を押され、2012年10月に「gororong」をオープンしました。おうちで手作りするのと同じ要領でひとつひとつ丁寧に焼き上げるマフィンはたちまち西村の人気に。マフィンはだいたい1日平均30個を焼くのだそうですが、事前予約も多いため最大50個ほどは焼くことができるといいます。

季節のフルーツや野菜、チーズなどをふんだんに練りこんだマフィンは1つ1,800～3,000ウォンで販売されていてお手頃。防腐剤などは一切使用していないものの、新鮮な素材のみを使用しているため夏場であれば3,4日、冬場であれば1週間まで日持ちが可能なのだそう。これならおみやげに買って帰ることもできますね。予約が必要となりますがミニマフィンの詰め合わせ「キム作家1号14,000ウォン」の人気も高く、手作りクッキーもお茶のお供にピッタリです。

マフィンに合うドリンクはやはりコーヒーということで「gororong」ではシンプルにもドリンクメニューはドリップコーヒーただひとつ。ロースティングから1週間以内の豆のみを使用したコーヒーは深い味わいながらも後味すっきり。1杯3,000ウォンとお値段もやさしいのです。隠れメニューのブルーベリーヨーグルト2,500ウォンと柿ヨーグルト3,000ウォンはコーヒーが苦手な方におすすめのデザートなのだそう。

「gororong」にはカフェスペースが併設されているとはいえ、やはりメインはテイクアウトなのだというキム作家。日によっては一気に売れてしまったり、注文が入ったりで1日に何度もマフィンを焼くこともあるのだといいます。丁寧に練られたマフィン生地をオーブンで35分じっくり焼いたものがショウケースに並びます。もしも訪れた際に品切れだった時は、ちょっぴり時間に余裕を持って待っていただければと思います。西村の有名なマフィンやさん「gororong」。ぜひ一度、お立ち寄りください！