韓国の名門女子大、梨花女子（イファヨジャ）大学のお膝元である梨大（イデ）エリア。若い女性が多く行き交う街とあって、通りのいたるところには可愛らしいショップや飲食店が集まり、特にカフェにおいては激戦区ともいえる街です。親しい仲間とおしゃべりを楽しんだり、勉強のための空間としても重宝されるカフェ。今回ワウソウルはそんな数あるお店のなかから、本格コーヒーをメインに扱う「Gama Bean（ガマビーン）」をみなさんにご紹介しようと思います。

お店があるのは、地下鉄2号線「梨大（イデ）駅」から徒歩4分のところ。すっきりと落ち着いた店内には、靴を脱いでくつろぐことのできるオンドルタイプの座席も用意されています。店名「Gama Bean」の“Gama”は釜（かま）、“Bean”はコーヒー豆を表しているように、ここでは毎朝お店の釜でロースティングされる、こだわりのコーヒーを楽しむことができるというのです。イートインでゆっくりされる方はもちろん、このコーヒーを学校や職場で飲むため、毎日テイクアウトしていくファンの方も多いといいます。

出版社に勤務するサラリーマン時代から独学でコーヒーの勉強をし、2011年に「Gama Bean」をオープンさせたキム・ソンジンオーナー。高機能コーヒーシステムを備える大型カフェチェーンが街中に溢れるなか、ここでのスタイルはハンドドリップのみ。お店のオープン時間から抽出を始めるというダッチコーヒーが完成するのは8時間後と、時間も手間を惜しまずこのスタイルを守り続けているのは、コーヒーを愛するゆえのこと。お店を訪れる人々に、本当に美味しいコーヒーを味わってほしいという思いと、一杯のコーヒーを通じて人と人との繋がりを大切にしたいという願いが込められています。

コーヒーの注文を受ける際、オーナーは薄めと濃いめのどちらを希望するかお客様に尋ねるといいます。いくらコーヒーを好きな方でもその方によって飲みたいタイプが異なるので、注文に合わせてコーヒー豆を使い分ける必要もあると考えるからだそうです。できるかぎり、希望するスタイルのコーヒーを提供できるよう、細心の配慮がなされているのが「Gama Bean」の魅力だといえます。

ハンドドリップコーヒー　5,000ウォン

コーヒーそのものはちょっぴり苦手という方でも楽しむことができるのは、このコーヒーを使用したスイーツ。特に人気なのは、コーヒージェリーのアクセントが可愛らしい「チーズケーキ」と、コーヒーかき氷「ガマビーン」です。チーズケーキはオーナーの奥様による手作りで“苦いコーヒーと一緒に食べると口の中に幸せが広がる！”がコンセプト。そして、店名と同じ名を持つ「ガマビーン」は一年じゅう楽しむことのできる「Gama Bean」の代表メニューのひとつで、ダッチコーヒーをかき氷にしたものの上に、アイスクリームとあんこ、餅、カリカリのコーヒー豆がちりばめられた粋な一品。サイズは1人用と2人用の2パターンで展開されています。

「Gama Bean」では、HP上にショッピングモールを展開しているのに加え、お店でもコーヒー豆やダッチコーヒーの原液を販売しているため、この美味しさをご家庭でも楽しんでいただくことが可能です。旅行でお越しの方であれば、おみやげとしてもおすすめです。毎日お店へ通うことはできなくても、お手軽に「Gama Bean」」のコーヒーを楽しめるチャンスです！ぜひ、お見逃しなく！
・ダッチコーヒー原液　
　　250ml：15,000ウォン、500ml：28,000ウォン
・コーヒー豆　100g：7,000ウォン、200g：13,000ウォン