ここはソウル・南大門（ナンデムン）。南大門市場からは少し離れた場所、地下鉄1・2号線「市庁（シチョン）駅」と4号線「会賢（フェヒョン：南大門市場）駅」の中間地点「韓国銀行本館」の裏に、そのお店はあります。まさに知る人ぞ知る、コムタンの美味しいお店「エソン会館」。連日大盛況のこのお店では、1日平均500杯以上のコムタンが売れるといいます。食欲のない夏の日にはあっさりと食べることができ、寒い冬の日にはポカポカと身体を温めてくれるコムタン。今回はそんなコムタンの魅力に迫ってみたいと思います！

約80席を誇る広い店内ですが、食事時ともなれば満席となり順番待ちの列ができるほど。常時8名の従業員の方々がめまぐるしく調理・配膳に精を出します。ワウソウルスタッフはピークが去った午後2時にお店へお邪魔しました。ピーク時を過ぎると比較的ゆっくりと食事を楽しむことができます。座敷が完備されているので小さな子ども連れの方でも気軽に足を運ぶことができますし、団体での利用も大歓迎とのこと。オープンしてまもなく2年（2013年7月現在）の店内は清潔感に溢れていて好印象です。

「エソン会館」で使用されるすべての牛肉は、韓国の高級牛「韓牛」を使用。韓牛のなかでも等級が高い1等級++の上質な部位のみを毎日仕入れているといいます。前述したように、1日500杯のコムタンが売れるということはそれだけ回転率がよいということ。いつでも新鮮な素材で作られる料理を安心して食べることができます。これだけ上質なお肉を使用しているということはお値段が気になるところですが･･･もう少し後でご紹介しますね！

じっくりと煮込まれた牛肉の透き通ったスープにたっぷりご飯。これだけでもガッツリ食べられそうなのですが、贅沢にも韓牛の極厚スライスがたっぷり乗った「エソン会館」の名物コムタンには感動さえ覚えます。通常、コムタンの値段といえば10,000ウォン以上が相場なのですが、ここではたったの7,000ウォン！まずは、スープそのものの味を楽しんでからお好みでネギやキムチなどの薬味を加えましょう。

韓牛スライスはスープやご飯と一緒に食べても美味しいですが、特製ダレにつけて食べると、まるでステーキを食べているかのよう！壺に入ったまま提供されるキムチも「エソン会館」の手作りで、外国人のお客様にも大人気なのだそう。コムタンに入った太麺のククスは、うどんよりももっと軽やかに食べることができます！

コムタンに続いて「エソン会館」が誇るおすすめメニューはこちらの「韓牛スユッ」です。たっぷりキノコと野菜、それに劣らない量の韓牛。すっきりとしたスープでぐつぐつ煮込みながら食べる鍋料理です。途中、お肉と野菜の追加も可能ですが、これだけでもかなりのボリュームがあります。家族連れや団体でお越しの方にはイチオシの料理です。スユッで、お肉本来のうまみを楽しんでください。

「エソン会館」、いかがでしたか？さっそく“お肉たべたーい！”という声が聞こえてきそうですね。今回ワウソウルスタッフを快くお出迎えしてくれたのは、こちらのオーナーさんご夫妻！とっても陽気で親しみやすいご主人と、とってもチャーミングな奥様です。もともとは違う地域でチゲ料理の専門店を営んでこられたというオーナーさんご夫妻は、そのノウハウをいかして2年前、この場所に「エソン会館」をオープンしました。本物の韓牛と低価格にこだわったコムタンはオープン早々たちまち人気爆発！ピーク時には息子さんと娘さんにも応援を要請しないとお店がまわらないとおっしゃいます。そんなアットホームで温かい気持ちになれる「エソン会館」は、“美味しい”以外にもたくさんの魅力が詰まったお店です。南大門にお越しの際はぜひ一度、お立ち寄りください。