ここは、昔ながらの韓国の景色が生きる街、ソウル・三清洞（サムチョンドン）。今回はこの街では知らない人はいないといわれるほど有名なカフェ「コピバンアッカン」をみなさんにご紹介しようと思います。三清洞のもっともにぎやかな通りを抜けていったところに突然、こんな看板が建っています。「コピバンアッカン　10ｍ」。看板の横に置かれたシュールなキャラクターが気になりつつ、約30ｍほど進んだところにお店を見つけました。

韓国の民家というよりも日本の風情が漂う店構えにどことなく親近感を覚えます。テイクアウトのみの利用客も多いようで、スタッフの方々がお店の前を通る人々に「アンニョンハセヨ～」と爽やかに挨拶をされているのも特徴的です。お店で休んでいかれる方は、中庭を抜けたところにある入り口から店内へ入ります。

絵が好きなオーナーさんの趣味で、店内には自身が描いた絵があちこちに掛けられています。そのほかのインテリア雑貨もレトロなものばかりで、70～80年代にタイムスリップしたかのような不思議な雰囲気に包まれています。このお店では韓国の人気バラエティ番組「私たち結婚しました」をはじめとする様々な撮影が行われたことでも有名です。注文したメニューが運ばれてくるまで、退屈せずに待つことができそうです。

オーナーさんが描いた絵がたくさん！

「コピバンアッカン」にはお店の雰囲気が好きで訪れる方や、個性的なオーナーさんを尋ねて訪れる方のほかにも“コーヒーの味”を楽しみに訪れる方も多いといいます。その理由はエチオピアコーヒー、アンティグア・グアテマラ産のスモークコーヒー、ケニアAA、タンザニアAA、コスタリカコーヒー、インドネシアマンデリンコーヒー、コロンビアコーヒーなどといった厳選されたコーヒー豆を毎朝お店で焙煎している点にあります。お店全体が新鮮なコーヒーの香りに包まれていて、その場にいるだけでリラックス効果も満点です。

これらのコーヒー豆は購入することも可能！1袋200ｇ入りで12,000ウォン～。コーヒーの袋にはオーナーさんの絵とコーヒーの名前が書かれています。おみやげにいかがでしょうか？

ドリンクからデザートまで豊富なメニューが揃う「コピバンアッカン」。今回は香り高いコーヒーにほんのり甘い生クリームが乗った「カペビエンナ（ウインナーコーヒー）」と韓国を代表する伝統茶「アイスオミジャ（五味子茶）」をチョイス！夏場には日本風のかき氷も楽しめるといいます。韓国のド派手なパッピンスもよいけれど、日本のシンプルなかき氷が恋しい方にはぜひおすすめです。

参考価格
コーヒー類：4,000ウォン～
ジュース類：5,000ウォン～
デザート類：6,000ウォン～
※テイクアウト時は割引価格。

「コピバンアッカン」でドリンクまたは、デザートメニューを注文された方（テイクアウト含む）に限り、オーナーさんによる似顔絵のサービスが受けられます。1枚1,000ウォンで3分以内に完成する似顔絵はしっかりと本人の特徴を掴みつつコミカルに描かれていて、外国人旅行客にも大人気のサービスです。ただし、お店が忙しい時間帯には実施していないこともあるので、ご了承ください。

ちょっぴり強面だけど可愛らしい絵を描くオーナーさんとイケメン店員さんがいるお店「コピバンアッカン」。夏は涼やかに冬はほっこり、レトロな雰囲気に包まれながら有意義なティータイムを楽しみたい方にはぴったりのお店です。朝は8時から営業しているので、モーニングコーヒーにも最適でしょう。三清洞の知る人ぞ知る、コーヒーの名店。ぜひ一度、足を運んでみてくださいね。