景福宮駅2番出口を出て、少し進むと左側に「世宗マウル飲食文化通り」があります。もともとは禁川橋市場（クムチョンキョシジャン）の飲食店街で、昔ながらの市場の姿がそのまま残るところです。この市場にお客さんが絶えない美味しいお店があるということで、取材に出かけました。
市場の入口から50mほど進むと、ひときわお客さんでいっぱいの店があります。まさにここが、「体府洞（チェブドン）チャンチチプ」。「チャンチ」とは宴会という意味。その名のとおりたくさんの人が集まっています。

このお店の代表メニューは、チャンチチプの代表メニュー、チャンチククス（韓国式素麺）からカルグクス（韓国式うどん）、スジェビ（すいとん）などの多様な食事類に加え、パジョン（ネギチヂミ）、カムジャジョン（じゃがいもチヂミ）など10種類をこえる多様なチヂミ（ジョン）を味わうことができます。それでは体府洞チャンチチプの人気メニューを一緒に見てみましょう。

● チャンチククス（韓国式素麺）
体府洞チャンチチプの代表メニュー、チャンチククス。ニボシでダシをとったスープに、適度に茹でたククスを入れ、ネギ、海苔、卵、唐辛子粉がのせられて出てくるチャンチククス。価格は大4,000ウォン、中3,000ウォンです。

●トゥルケカルグクス（エゴマうどん）
エゴマ特有の濃厚なスープは、見ただけでも健康になれるような気分！食べれば食べるほど、エゴマの本来の香りの魅力にハマってしまいそうです。エゴマで作った料理はカルグクスだけでなく、トゥルケモミル（エゴマそば）、えごまスジェビ（すいとん）、トックク（韓国風雑煮）など多様です。価格はすべて6,000ウォン。

● ビビンククス（甘辛いソースに混ぜた素麺）
美味しそうな色合いのピビンククス。麺はあらかじめ味付けされ、そのほか小さく刻んだキムチと海苔が降りかかって出てきます。麺を均等に混ぜたあと、食べるとよいでしょう。麺のコシのある食感を楽しむことができ、適度な辛さで後味がさっぱりしています。価格は大4,500ウォン/中4,000ウォン

● パジョン（ネギチヂミ）、メミルジョン（そばチヂミ）
お店の入口では休まず、チヂミ（ジョン）を作っています。このお店のチヂミ（ジョン）の種類はなんと10種類あります。1,000ウォンから最大10,000ウォンまでのお手頃な価格でさまざまなチヂミ（ジョン）を味わえるので、このお店を訪れる人も多いのだそう。ククスだけではなんとなくもの足りないという方、チヂミとマッコリで一杯いかがですか？

「体府洞チャンチチプ」がその味とともに有名なのは、芸能人、政治家など有名人がよく訪れるためです。店の壁はサイン用紙でいっぱいに埋めつくされています。市場の規模は小さいですが、古くからの歴史をもつ禁川橋（クムチョンキョ）市場を歩き、体府洞チャンチチプのククスを一杯召し上がってみてはいかがですか。