ソウル・弘大（ホンデ）。すでに観光地としても知られるこのエリアには、実は昔ながらの市場や商店が連なる「望遠洞（マンウォンドン）」と呼ばれる地域があります。八百屋さんに精肉店、威勢のよい掛け声とともに地域の人々が行き交う姿が見受けられます。この辺りには住居も多く、一本路地に入ればとても静かな雰囲気に包まれるのも特徴的です。今回ワウソウルがみなさんにご紹介するのは、穴場カフェ「CAFE BUBU（カフェブブ）」。“夫婦（ブブ）”という名を持つこちらのお店は、オーナーさんご夫妻の結婚を記念してオープンしたお店なのだそう。

ソウルには実に多くのカフェが存在しますが、そのなかでも100名以上が収容できるゆったりと広いカフェは、そう多くはありません。冬季を除いてはカフェテラスも開放されるので、プラス50席とさらに広い施設を満喫できることでしょう。まるで、ドラマの世界から飛び出してきたかのようなオシャレなインテリアもまた、オーナーさんのこだわりが生かされています。

なんとなく見過ごしてしまいがちな、このようなテーブルセットも、廃材などを使用して作られたものや、リサイクル品としてお店に持ち込まれたものがほとんどだといいます。このレトロ感がまた、訪れる人々を温かく包んでくれます。

日本でスイーツを学んだという「CAFE BUBU」のパティシェさん。だからでしょうか、私たちの好みをしっかり熟知し、親しみやすい味わいがこちらの自慢。定期的に入れ替わるケーキの種類も興味深く、また韓国ではなかなか食べられないキッシュもここではいただけます。食事代わりにもなるキッシュは野菜がたっぷり重ね焼きされている上にサラダも添えられているので、女性の方に特におすすめ！

・キッシュ：13,000ウォン～
　（ドリンクとセット）
・ケーキ類：6,000ウォン～

もちろん「CAFE BUBU」の魅力はここまでに留まりません。コーヒーの美味しさが人気を誇るこちらのお店では、訪れる方の好みに合ったコーヒーやスイーツとの相性がぴったりのコーヒーをおすすめしてもらうことができます。コーヒー豆の販売も行っているので、この美味しさにはまった方は、ぜひ自宅でも楽しんでみてはいかがでしょうか？
・エスプレッソコーヒー
　：5,000ウォン～
・ハンドドリップコーヒー
　：6,000ウォン～
・コーヒー豆：200g12,000ウォン～

先にもお伝えしたように「CAFE BUBU」は、とても大きな規模を誇るお店です。その分、地域住民の方々や旅行者の方々にも気軽に立ち寄っていただき、同じ時間を共有したいという願いのもと、作られたお店です。ベビーカーをお持ちの小さなお子さま連れの方や、ペット同伴の方にも広くお店を開放しているのに加え、テラスではミュージシャンや芸術家たちを招いてのイベントなどが開催されるなど、誰もが気兼ねなく楽しめる機会がたくさん用意されています。ぜひ、お近くにお立ち寄りの際は、この自由な空間で、美味しいコーヒーとスイーツを楽しんでみてはいかがでしょうか？